統計手法のどれを用いるべきか悩んだ時に見るページ

7段階評価などのアンケート結果における平均値を比較するのか、はい・いいえなどの2値をカウントしてその比率を比較するのかなど、取得したデータの種類によって使うべき手法は変わってきます。ここでは、どの手法を用いて検定したらよいかを簡単に見通せるようにしたいと思います。

分散分析を使うべき事例

  • 平均値(N段階のアンケート評価や、タスク時間、テストの正答率など)を比較する場合。
  • 群の数が3つ以上の場合(2つであればt検定で良い場合が多い)。
  • 被験者内実験か、被験者間実験かによって分散分析でも計算手法は異なるので注意する。
  • 正規性や分散の等質性は事前にチェックすること。これらが満たされない場合、ノンパラメトリックな手法を利用する必要がある。

t検定を使うべき事例

  • 平均値(N段階のアンケート評価や、タスク時間、テストの正答率など)を比較する場合。
  • 群の数が2の場合(3つ以上であれば分散分析を利用する)。
  • 被験者内実験か、被験者間実験かによって対応のある・ないt検定を使い分ける。
  • 分散分析と同様、正規性の検定は必要。

カイ二乗検定を使うべき事例

  • 複数の群間(被験者間)で、はい・いいえ等の2値の合計を比較する場合。
  • 群の数が2つ以上の場合(1群で比較するなら二項検定を利用する)。
  • 被験者内実験の場合は、McNemar検定(マクネマー検定)やコクランのQ検定を使い分ける。